
一夜明け、階段のくだりで足が痛いのは、15年前NYでの初マラソンと同じだ。あの朝も、地下鉄へ下る階段で苦労した。15年の年齢差はいかんともしがたいが、その分を、知識・経験が補っての完走だった。正に30キロまで走りきり、後はトコトコとペンギンウォークした。さて、NYと比べてみて、まずは、Well Organizedだろう。準備、情報、運営、どれをとっても多分満点あげてよい。NYのある意味、いい加減さもよいのだが、東京のコンビニ張りの、きめ細かさも又よいものだ。スタートで待つ人々は、皆一様に、ピカピカのウエア、シューズだ。NYでは、結構普段着見たいのが多かった。寒い中、沿道の応援も、ありがたかったが、バンドやダンスが、歩道の観客が後ろを向いて見るので、壁になって、ランナーからは見えなかった。あれは残念だ。そして、35キロ過ぎだったか、とても苦しい頃、4-5歳のおチビが、小さな手で、チョコを差し出して、「チョコ、もらって下さい」と言っていた。立ち止まり、もらって、「ありがとう」。走り出して、後ろを振り向くと、こちらを向いて、嬉しそうに、じっと見つめていた。あの子は、15年後、「絶対に走る」、そう思って、ゴールを目指した。
0 件のコメント:
コメントを投稿