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IBANOのマンハッタン日記 番外編
2008年3月7日金曜日
おりあいの哲学 - 反アンチノミー?
イマヌエル・カントは、人智では成否の判断ができない、「二律背反」をアンチノミーと言い、神の領域へ押しやった。そこまで難しい話ではないのだが、20年の多文化共存の地平から私が学んだのは、「折り合いの哲学」だと言ってもよいだろう。「万民の万民との戦い」とホッブスは、人間の本性を語った。「1000人居れば、1000の真理がある」とニーチェは言った。直接聞いたわけではないが、本当だろう。封建的歴史の背景が残る欧州の「多文化」と比べて、アメリカの「多文化」は、「作ってきた(いる)」多文化だ。近年は、「文明と文化の衝突」なんてのが、アメリカのジレンマなんだが、いづれにしろ、「プロテスタント的な、自律した個人」が居て、相互に(お互いの)自由を認め合い、(共通の仕事・目標を)「折り合い」ながら社会活動を送るというのが、ベースだと理解するに至ったわけだ。日本は、ようやく「冬」の寒気を脱した。さて、次は「桜」が楽しみだ。
2008年3月6日木曜日
Brand-Driven Business - Scott M. Davis
朝8時から六本木ヒルズで、ケロッグの定期勉強会。今朝は、92年卒で、現在PROHET社でマーケティングののコンサルをしているDavis氏の講話。2001のテロを期に独立コンサルに転進したというが、あの時にキャリアチェンジした人は多いな。それはともかく、「なんとか100社」とかあるランクの総合を出してみると、8社残ったと。グーグル、スタバ、ヤフー、MS、P&G、CISCO、AMEX、ナイキだそうだ。その中でもトップが「スタバ」なんだそうだ。そこで、今朝の話は、そういう会社が、「どのようにブランドとビジネスを密に結び付けているか」というのもだった。「5つの施策」という物を話していたが、ようは、経営者、社員全員が、一つのブランド(それが提供するサービス)をしっかりと共有できるかという事だと理解した。簡単なような事だが、これが難しい。又、ブランドは、継続する事も大事で、一瞬にして壊れるとも言っていた。万物流転、諸行無常だな。
2008年3月5日水曜日
我ここに立つ - 大げさか
宗教改革のルターの言葉だが、「魂の振るえ」ともいう、彼の信念と意思を表す言葉だ。そんな、「おおごと」ではないのだが、時々自分の「立ち位置」を考えるというか、実感する時がある。今朝は、早起きしたので、2日前に降った黄砂で汚れた車を洗った。昨日は街行く車が皆汚れていて、気になったからだ。さて、2001年の黄砂は2週間かけて五大湖まで飛んだという記録があるそうだが、マンハッタンまではさすがに届いていない。そのマンハッタンに暮らしていた時は、「東はイーストリバーで、その先は太平洋」「西は、NJがあって、その先は広大なアメリカ大陸」なんて、「立ち位置」を無意識で持っていた。だから、時々見上げるビルの谷間からの空を行く雲を、そういう視点で見ていた。戻って、黄砂。これは、遠く、タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠から来るそうだ。自分は、アジア大陸の東端に居るのだという事を実感する。どうでもいいか。
2008年3月4日火曜日
「橋と扉」 - ゲオルク・ジンメル
この人は、ベルリン生まれのユダヤ人社会学者(1858-1918)。さて、枕元において読んでいた本が一通り終わったので、昨晩は「近代思想家」一覧みたいな物を睡眠導入薬にした。色々といるのだが、久しぶりにマックス・ヴェーバーの「生の哲学」の流れをなぞった。目にとまたのが、ジンメル。確か「距離」なんてのがキーワードだったと記憶していたが、やはり、「縁辺(マージナル)」なものに注目していた人と書いてある。掲題は初期の作品だそうだが、「生きる自分」がいて、それを社会へとつなぐのが「橋」。自分の閉じこもる空間としての家。そこから外へと、自らを誘うのが「扉」、みたいな解説があった。最近の日本では「論理的思考が大事」などとよく言われる。もちろん、それは大事だが、論理の世界を追求した西欧でも、「生きる人」に注目し直した思想家達がいる事を忘れてはいけない。「あれ」も大事だが、「これ」も大事なんだ。
2008年3月3日月曜日
Educational Technonogy - 「やるき」を計る?
「教育工学」の英語訳は掲題のようになっている。「工学」ならば、Engineeringだが、Techononogy「技術」となっているので、一般には大学では人文系に設置しているところが多い。研究分野は幅広いが、一般に、「教育現場での道具や指導技術」に関する事が始まりだったからだろうか。さて、昨日の日曜日は、永岡先生の還暦祝賀会。先生は、大学時代の3年先輩で、「教育工学」草分けの一人の(故)藤田先生の一番弟子だ。そういう我々は、1.5番くらいかもしれないが、調べてみると、「教育工学」は振興会、学会など、今や広く研究活動が進んでいるようだ。そういう自分は、藤田先生、永岡先輩から、「Motivation(動機-やるき)」を測定してみよう」などと、大それた研究課題を与えられ、四苦八苦したわけだ。当時は、マイコンとか、ミニコンか、大型コンピュータしかなかったが、それらを駆使して、CAI(Computer Aided Instruction)やCMI(Computer Managed Instruction)なんてのをやっていた。今の「DS脳トレ」みたいなもんだな。
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