2007年12月21日金曜日

共感マーケティング - 何と答える

朝8時からアカデミーヒルズで、星野朝子氏の講演を聞いた。星野氏は、ケロッグ88年なので2年後輩。丁度冬休み帰国中の3男も同行した。主題は、「ダイヴァーシティー」と掲題。前者では、Diversity Development Office, Diversity Steering Commitee など設置し、業績へ直結する取り組みが成功と理解した。掲題では、「Sympathy とEmpathy(共感)」の違い、「Empathyをどう高めるか」なんてのが、面白かった。要は、Sは身内に対して抱くもの、Eは他人に対して「抱こう」と努力する「スキル」と理解。「共感力」を高めるためには、①映画、本などの(自分から遠い)キャラクターになりきるシュミレーション ②自分をよく知る ③待つ態度の実践(「解」を提示しない) ④観察する態度 ⑤PDCA。 こう並べると、ロジャースのカウンセリング理論に立脚している事が想像できる。そして最後だが、「できません」と言われた時に、「何故?」と答えてはいけないのだそうだ。それでは、「できません」と言われた時には、何と答えるか? それは、「何が?」と答えるのが正解だそうだ。納得だ。

2007年12月20日木曜日

On Schedule? - On Demand?

組織が合理化、効率化を進め、そのまま放置すると、硬直的、官僚的になる。これをマックス・ヴェバーは「鉄の檻」と称した。開国以来の日本は、まさに「国家の興廃」をかけ、乾坤一擲、効率的な国家体制をとり、見事勝ち残ったが、ヴェーバーの予測どおりの、「鉄の檻」にはまった。官僚体質は、すべてがマニュアルで、「オン・スケジュール」である。学校の仕組みもそうだ。大学も4年間、とにかく在席せねば卒業できない。単位が取れれば卒業できる、アメリカの仕組みとはだいぶ違う。さて、関係ないようだが、昨年までは、NYからホリデーカード、東京から年賀状を出していたが、今年はNYにはもういない。そこで、ついでだが年賀状をやめようかを考えている。メールの時代でもあり、「ださないよ」という人も増えてきた。アメリカでは、ホールマークなどのカード屋さんが豊富で、冠婚葬祭、感謝感激、とにかく「オン・ディマンド」でカードを出す。「初対面の人には3日以内にカードを出せ」なんて言葉もあるくらいだ。とくると、年賀状をオン・スケジュールで出すなんてのは、官僚体質なのか、なんて「言い訳」を考えたりしてみている。

2007年12月19日水曜日

The Blank Slate - Steven Pinker

ミドルネームに「Steve」を持つ3男が、シカゴ空港、雪で足止め。その機内からメールが早朝に到着。だからというわけではないが、今朝からSteven Pinkerの掲題の本(和名:「人間の本性を考える」)の再読を始めた。今年は、水滸伝、三国志、太平記、ローマなどの歴史ものにはまっていたので、「人間科学」の知識ものは、少し休んでいた。そろそろ、年も改まるという事で、「新たな視点での思考整理をすべき時」と、私の「意識」が「要望」した。というのも、こういう「知識」ものは、自分の中の「動機」、「知識」や「課題」がないと、「目」で読めても、「頭」で読めない。もっと言えば、「理解」できても、「会得」ができない。だから、こちらが持つ、動機、課題次第で、会得する内容も厚みが違う。当たり前だ。朝のバスで数ページ読んだが、既に前回はできなかった、新たな理解(会得)が数箇所あった。人、本、映画など、おおくの源泉から「情報」を得ることは、レセプターを増やし、入力量を増殖させる。「人は芸術を食べて生きている」と言った人がいたし、「人の脳は解放系である事が必要で、情報の入出力を絶えずしないと閉鎖系になり腐る」と言った人もいた。ネット社会では、開放系と見えても、ループ閉鎖系になる場合があるので、気をつけなければならない。

2007年12月18日火曜日

Subpoena - 買えはしないが

サポンナではない。サブポエナでもない。「サッピーナ」と読む。この言葉を知る日本人は少ないだろう。更に書けば、これを「もらった」事のある日本人は、数えるほどしかいないだろう。もう15年以上前だが、私は米国下院公聴会への「サッピーナ(召喚状)」をもらった。今やJapanはPassingの時代を超えて、Vanishingかもしれないが、当時Japanは「飛ぶ鳥を落とす as a No1」で、Bashing の標的となっていた。そこで起こった、「米国内での米国人差別事件」の証人としての召喚だった。当初は、「冗談だろう」とたかをくくっていたのだが、弁護士から「拒否はJAILだよ」と脅されて、しかたなく出席した。トムラントス委員会。内容は省くが、「とても」貴重な経験をした。それよりも、「何でこんな事になるのよ?」という疑問の念が沸き起こり、そこから「我が人生」は、舵を切った。というより、元々興味があったテーマへ突き進んだと思う。つまりこうだ。「グローバルとは?」「日本とは?」「企業とは?」「仕事とは?」「社会とは?」「人生とは?」「人間とは?」という、「なぜなぜなぜ」の連鎖をたどったわけだ。「苦労は買ってでもしろ」。けだし名言だ。

2007年12月17日月曜日

OBかい? - 沈黙のかんぱい

朝8時から、大学時代のOB/3人で忘年テニス。昼間は、車にWAXをかけ、部屋を大掃除。そして5時から外人記者クラブで、カントリージャズを聴きながら、NY時代のOB/4人で忘年ワイン。充実した土曜日を過ごした。これは、松島さんを囲んだ楽しい会で、昨年の帰国以来、楽しみにしている。松島さんは、今年は映画500本という事で、日本で封切られる映画をほぼ制覇との事だ。NY時代からこのペースだとすると、何千本になるのだろうか?今年から始められた「365日映画コラム」も絶好調。毎日なんだから、脱帽ものだ。という事で、テニスと掃除での「筋肉疲労」、楽しい話で過ごした「酒食疲労」。この状態で日曜ゴルフに出かけたわけだ。運転手代わりに連行した次男は、私と大学は同窓、そして、この日のパートナーは、偶然大学が同窓。即席の大学OBゴルフ会となった。この大学は、同窓生が多いから、何処でもいるわけで、特段偶然という事は無い。例えば、私が新入社員時、ある先輩社員にエレベーターで、「同窓です、よろしく」と挨拶したら、「石を投げれば当たる」と冷たかった。それが縁なのか、30年たった今でも親しくしていただいている。それはそうと、ゴルフは「OB」多発で、今年最悪スコアとなった。「語れない事は、沈黙しなければならない」(ウトゲンシュタイン)。