
商用放送の起源は、ラジオもテレビも大体80年前くらいだからそんなに古い話ではない。ちなみに、新聞が今の形で始まったのは産業革命以降だというから200年位の事だ。人はそれぞれの時代に生きて、歴史目撃者となるが、自分を振り返えれば明らかにテレビの時代を生きたと言える。街頭にしかなかったテレビが、家に入る。置く場所がないから押入れに置き、近所の人が見に来る。まるで三丁目の夕日だが、そのままだ。オリンピックでカラーになり、その後は革新はなかったが、朝晩の茶の間の主役であった。あたりまえだが、テレビは一方的であるがゆえに楽であるが、自由はない。シリアルであるが故にCMが成り立つ。ネットは双方向であるが、使いこなすには「こちら」側の意思がいる。とすると、テレビは衰えず、怠惰な愚民=テレビ、意思の自由人=ネット、という構図になるのか。(愚民著)