
昨日から日本は、冬の嵐。で、思い出したが、数年前に、掲題のような映画があった。これは、実話ベースの小説の映画版だった。いくつかの低気圧が合体した巨大嵐に船が巻き込まれる話。映画版はCGを駆使し、海全体が画面いっぱいに荒れ狂うやつで、確かこの波表現に特殊技術が使用されたとかなんとかだった。それはそれとして、自分も真冬の北太平洋を貨物船で横断した。豪華客船などは、穏やかなハワイ航路などだが、丸い地球のせいで、距離が長い。貨物船は、航路短縮で、荒れるアリューシャン航路を取るわけだ。だから、安かったが大変だった。横浜出航と同時に揺れだして、北海道を過ぎたあたりから、揺れる、揺れる。波を直角に突き進むと、縦ゆれで、これをピッチングと言う。この逆が、横揺れのローリングだ。最短路を取ればピッチングにもなるが、キャプテンの温情で、比較的楽なローリングを多くしてくれた。それでも、大きく揺れると、ベッドから投げ出されるので、椅子の背をロープでくくりつけて寝た。2週間。寝たきりで、食事は殆どできなかった。懐かしい。40年前の思い出だ。