2007年11月17日土曜日

動機が不純? - 生活も変化

今年は、水滸伝、三国志と北方謙三で、中国ものをかなり読んだので、気分?変えに、ちょいと塩野七生のローマ物へ戻った。積んである中から「終わりの始まり」文庫3巻をバッグに入れたが、カエサルのあたりを読むのとは、スピードははるかに遅い。それでも、中巻以降は、5賢帝時代の終期で、北方ゲルマンとの戦いが始まり、緊迫しだした。こう書くと、どうも読書態度が不純に聞こえるが、正直、戦いのものを読むのは、面白い。ジョン・グリシャムなどの裁判ものや、パトリシア・コンウエルのFBI物、トム・クランシーの大事件ものなどもそうで、英語のペーパーバックを毎日のように読んだ。古い話だが、中学時代は、SF物で、「火星の何とか、、」なんてのを随分と読んだ。NYで一人暮らしをしていた頃の週末は、朝一番で運動、日中はセントラルパークで読書、夕方から映画を見て、とルーティンが出来ていた。東京に来てからは、週末はゴルフやら用事があって、読書は通勤、旅行の車内だけだ。映画は、NYのように、近くで直ぐに見たい物が見れない事もあり、あまり行かなくなった。

2007年11月15日木曜日

世界の大きさ? - そうだよな

最近思うのだが、マンハッタンに住んでいた時は、世界がもっと直線的で、広く見えていたような気がする。今は東京で、ずーーーと生活しているわけだが、歩いていても、乗り物に乗っても、はたまた寝ても、起きても、なんだか「世界が小さい」感じだ。NYは、NYで、そこは色々と気に障る所はあったのだが、今は東京に居て、気に障るシーンが多い。くだらない事なんだが、バスに乗っていて、停留所とか、交差点でタクシーを乗り降りする奴らに出くわす。運転手も運転手だが、客も客だ。一人のためにバスが立ち往生する。マンハッタンでも、思い出せば、2重3重に駐車して道をふさいでいる事もあったが、あれは、ストリートサイドで、バスは走っていないのだが、どうだろうか。しかし、タクシーを堂々と道の真ん中で止めている、婆さんも見かけたのを思い出したから、どっちもどっちか。いかん、いかん。こうして、何でもNYと比べる癖をそろそろ卒業しなくては。反省。でも、ワインの量も、フライドポテトも、やはり量は少ない。

2007年11月14日水曜日

主観と客観 - 東京バー?

古いタイトルをつけた。主客論は哲学の古典的テーマだが、ヒトが「活」きる大切なポイントだ。先日、福助を立て直した、カリスマバイヤー藤巻幸夫氏の話を聞けた。お兄様は、私の先輩でもある、著名な投資家だ。幸夫氏は、「ブランド」、「マーチャンダイジング(MD)」などについて1時間話されたが、早口なので、その倍の中身はあった。大変エネルギッシュで、「現場主義」「行動主義」「分析理論主義」的な人物という印象を受けた。ご自分曰く、「勉強好きだった兄とは反対に、、、」という、反骨主義も、それらを支える下部構造になったのかもしれない。とにかく、思いつくまま現場へ足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、頭で分析し、整理するという。正に、「主観」で動いて見て、「客観的」に分析する。当たり前だが、王道である。「とにかく人に会って話を聞く」「時間があれば本屋で情報を漁る」、彼のこういう行動は、機会との出会いのベンチマークに他ならない。ブランドへの感性という「素養」は構造として元々あり、それを受け止め、具体化する機能を自分で発見したということか。MDに加えて、VMD(ビジュアルMD)が大事だという話の中で、「最近NYで流行っている『東京バー』」というのが出てきたが、残念ながら私は知らない。写真が多分それ。

2007年11月13日火曜日

キャリアデザイン - Project Management

他人のキャリアの事ばかりやってきたが、自分の息子達の相談にはあまりのってやらなかった。それでも、長男は建築デザイナーとなり、3男は今年から5年間、イリノイ大学のドクターコースにいる。そこで、次男だが、1年強勤めたアニメ製作会社を辞めてどうなる事かと心配したが、「晴れて」、ビジネスコンサル会社への転職が決まった。Eコマース系をやっているそうだが、どこまでがんばれるだろうか。アニメ会社では、TV番組製作に4本ほど参加したようだが、これはこれで、プロジェクトのPDCAを回す仕事のようだったから、勉強にはなったはずだ。世の中、最近の仕事は、分業化、専門化が進んでいるから、「仕事」「プロジェクト」の全体をつかんで、最初から最後までやるという事が少ない。だから、中高年でも、プロジェクトMGRをできる人材が少ないようだ。という事で、わずか1年の経験だが、脇で見ていた限りだが、4年分くらいの経験をしているかも知れない。それを活かせれば、面白いと思っているが、本人次第だ。入社式と言えば、以前勤めた会社での、武道館の桜を思い出すが、今は秋だから、写真は菊だ。

2007年11月12日月曜日

13巻読了 - 北方三国志

週末から為替や株価が急変していて、やはり4年周期の中変動?だろうか。地政学的にも各地が不安定になってきているのも、グローバルな変化の波だろう。さて、「北方三国志」を読み終えた。水滸伝が19巻だったから、たいした事はないが、それでも13巻は読みでがあった。既に書いたが、吉川などの「三国志」とは立て付けが異なる。劉備、関羽、張飛、孔明など、それぞれの英傑の生、志、死をめっこりと描いている。最後は孔明の死で終るところは、これ以上は書く必要がない、という事だろう。確かに「事を図るは人、事をなすは天」との孔明の言葉通りの余韻を残した。戦略を大局的に考える時、大きければ大きいだけ、「世界が回る」ぎりぎりに近づく、そしてそれは、人智を超え、天運に委ねられるということか。そういえば、マックス・ウエーバーも、「ターンテーブルが回る」という表現で、同じような事を言っていた。さて、写真の「回る」矢印は、長男と藤井君の「代官山インスタレーション」作品(展示:11/11-11/25)。2年前に、この企画でグランプリ受賞した、このコンビは、今回は招待出展。代官山駅近くのスペースに並ぶ16個の矢印は、風で動く。