2008年11月28日金曜日

意思薄弱 - というか、、、

前の会社にいた頃、アメリカ大使館の前を通って歩いて通勤した事もあって、イラク戦争の時だったか、大使館前の抗議デモを見ていて、新聞取材を受けて記事になった事もある。そのアメ大に今朝、グリーンカード返上の「意」を決して出かけた。結構な雨の中、8時半に到着すると、外門の前に長蛇の列。「あーあ」と思ったら、「市民、永住権はこちら」とある。そう言えば、空港だってそうなってる。という事で、スイーと窓口まで行けた。のはよいのだが、、、「GC返しに来ました」と言ったのだが、「何で?」ときた。「もしかして、ムンバイ事件でアメリカ人が狙われたからなんて思ってる?」と思ったりしたが、とにかく、「引越したいので、、、」と言った。すると、「1年入国しなければ自動失効するし、時々帰るなら、そのままでいいし、一度破棄すると、もう取れないよ」などと、しつこい。仕方がないので、「税金の申告は、、、」とボソッと言ったのだが、「INSとIRSは別だから、、、」などと意味不明の事を言われた。結局、「も少し、考えて出直します」と引き下がった。申告書は手に入れたし、どうやるかは分かったが、さてどうしようか、、、

2008年11月27日木曜日

サマーズの謙遜 - マドンナの貞操

オバマ政権のNEC長官にローレンス・サマーズがなりそうだ。クリントン政権の財務省時代にサマーズの話を間近で聞く機会があった。その後ハーヴァードの学長になったが、女性差別発言で辞任した。16歳でMITに入学した切れ者経済学者だが、手法は強引という評判だ。掲題は、「両者を同じくらい求められない」という揶揄だ。さて、サマーズは当時バリバリのリビジョニストで、対日強硬派だった。榊原とタッグで、当時の円高是正に手腕を振るった。こうなると、現在の円高をこのままで放置するわけがない。年があければ、円安へ向かい、日本の市場構造のいっそうの改革を求めてくるだろう。そういえば、慶応の安西塾長は、サマーズが学長時代に差しで、会談していたな。写真はテラスのポインセチア。

2008年11月26日水曜日

迷走する帝国 - と瞑想してみる

今年は和モノばかり読んでいたが、久しぶりに塩野七生の「ローマ人の物語(32-34巻)」を買って読み出した。出だしに、「皇帝の平均在位期間が極端に短くなった」と、ローマ帝国衰退の表象を書いている。むっ。何処かの国の首相も最近は1年毎に代わっていなかったか?一方、どっかの国は、グローバル金融危機をばら撒いた結果、大きなダメージを負ったが、大統領選挙は見事に「変革」のダイナミズムを具現化した。やはり、アメリカのダイナミズムは普遍的な力を持つと、改めて確信した。景気はまだまだ、なんやかやと大変だろうが、「変わろうとする力」は脈々と底流にある。ローマを読むと、つくづく、アメリカと言う国は、ローマの仕組みから学んでいるのだと思う事が多い。「永遠に続いた国はない」と塩野は書くが、「変わる」というダイナミズムそのものを、「新しい国の姿」と見ればどうだろうか?伊勢の遷宮とのアナロジーだ。写真は次男のエルミタージュ?

2008年11月25日火曜日

草莽の志 - グローバル

相良総三、赤報隊隊長は、倒幕の先鋒として中仙道を進軍中に「偽官軍」の汚名を着せられて、下諏訪で斬首された。下総相馬(現在の利根,つくば市あたり)の商家出身で民の決起を基礎にした新日本の建国を説いたが、結局薩長倒幕派藩のバックを持つ新政府軍に使い捨てにされた。グローバル世界は、ある意味、この「草莽」のエリートが自律した民を先導する世界だとも言える。日本国のありようはこのあたりでまがったか?さて、昨日は長男、次男とこの相良の下総を抜けた向こうの石岡でゴルフをした(写真)。両名ともまだ修行がいるが、2-3年では抜かれるかもしれない。さて、草莽。「国に在るを市井の臣といい、野に在るを草莽の臣という(孟子)」。「草莽崛起、荳に他人の力を仮らんや。恐れながら、天朝も幕府・吾藩も入らぬ、只だ六尺の微軀が入用(松蔭)」。