
新・平家物語16巻を先週読み終わり、気分転換というか、本屋で見つけて、クライブ・カッスラーを買った。ダーク・ピットを主人公にしたカッスラーのこのシリーズはは、スケールが大きくて、時代と世界の広がりを股にかけるので面白い。しかし、やはり、「新・平家」の余韻は捨てがたく、続著の「私本太平記」の1,2巻も買ってしまった。数日、移動中は2冊持って、交互に読んでいたが、面倒になり、今はダークは、枕元にあり、寝る前に読む。吉川英治は、「新平家」の後、直ぐに書いたのが、この「太平記」だそうだというので、違和感なく続読なのだが、実はこの二つの話の間は100年位開いている。つまり、頼朝が平家を倒し、義経、平泉を打つまでが、「新平家」だが、「私本」は、鎌倉北条執権政治が揺らぎ始める頃から始まるからだ。この間は、承久の変、元寇もあったのだが、長い歴史でも、面白いのは、変化が起こる時期なんだろう。蛇足だが、「私本」は8巻しかなく短いなと思っていたら、書き下ろし途中で亡くなったそうだ。