2008年10月31日金曜日

時間と自由 -アンリ・ベルクソン

先週聞いたピアノ演奏のように、音楽を聴くという意識は分割できない「ある意識の流れ」であり、フランスの大哲学者のベルクソンは、これを「純粋持続」と呼んだ。そして、それこそが「自由」の源泉そのものだと言ったのだが、そのあたりは難しい。さて、毎朝通る、永平寺別院の境内の中ほどに、時計柱があり、それで時間を確認する(写真本堂の右側に立つ)。今朝ふと思ったのが、このベルクソンの「時間と自由」だ。つまり、「寺」という人間の根源的、宗教的「自由」世界は、科学的な空間の分割的な「時間」という概念の対極にあるという、ベルクソン哲学からみると、非常に面白い対称ではないか。珍しく、多少二日酔いだったせいか、そんなつまらない事を考えた。

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