2007年9月13日木曜日

うつろう国日本 - 社会の本質

「美しい国」と言った時点で、違和感を持った人は多かったと思っていた。主語はなんだ。誰が「美しい」と判断し、表現しているのか。それとも、そもそもこの国自体が「美しい」と言うならば、どういう基準でいっているのか?そもそも、「美しい」という事はどういうことなのか。あるいは、彼自身が「美しい」と言っているのか。そして、百歩譲って、そうだとしても、だからどうなのだ。他の社会、国家もそれぞれ「美しい」とるれば、その競争を仕掛けているのか。だから、このフレーズには、最初から「いい加減さ」と、ある意味の「危うさ」が内在していた。社会とは、ダイナミズムであり、特にアメリカ社会は、変化する事、そのものを「アメリカ」というと、私は思っているし、静止しているように見える日本だって、「うつろう」文化にもあるように、常に(いいか悪いか別だが)変化している。だから、「いい国にしよう、美しさを(考え)求めよう」というような、行動目標ならば判る。しかし、単に「美しい」と形容しただけだったのが、「だからどうした」という、私のような天邪鬼からは、好かれていなかったのではないか。社会とは何か、国家とは何か、など考えてみる良い機会だ。最後は「テロが、テロが」と言っていたが、元々思想、言葉をいい加減に使っていたのだな、この人は。

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