
安西塾長の新著、「教育が日本をひらく/グローバル世紀への提言」を読んだ。写真の「心の社会」はミンスキーを先生が訳されたもので、相当読むのに苦労するが、この新著はエッセイ集仕立てなので、数時間で読める。しかし、さすがに先生だけあって、多くの事柄を「ことば」の力で平易に伝えようとされている。「大学はどうあるべきか」を問うのではなく、「『日本の』大学はどうあるべきか」を問うべきだという事、「独立と共生」の二つの焦点が大事だという事、そして、自分の頭で考えるには、基礎的知識の不断の習得努力が大事だという事、などなど長年言われてきた事が、書き込まれている。先生が人と話されるのを拝見すると、何国語で話しても、とてもノーブルであると思っていたが、この本の中で、「どんな人と話す時も、『気品』を持って話さねばならない」と書かれていて、「ああそうか」と納得した。
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