
昨晩はコンピテンシーの話をする機会があったので、久しぶりに大学時代の知識がフラッシュバックした。コンピテンシーはハーヴァード大のマクレランドが1970年に理論化した、「成功者の行動特性」だが、彼は同様に「Motivation」の研究もしている。70年のこの頃は、冷戦の真っ最中、アポロ計画もあって、アメリカが徹底的に科学的合理を求めた時代だ。マクレランドは国防省からの依頼で、この人間科学の研究をしたわけだ。そこで、自分だが、73年頃、卒論研究に、この「Motivation」を測定するという、無謀なテーマに挑んだ。結局、測定&定量化はできなかったのだが、データ解析に使ったのが、このチャーノフ博士の開発した「顔面法」だ。収集した個別データを部分の変化に置き換えて、それぞれ顔の絵にする。その絵を並べて、今度は人が見て分類するのだ。データ本来の次元特性を置き換えてしまい、 別の尺度(カテゴリー)で分類し、その結果から「意味」を見出す。ごまかしのように見えるが、そうでもない。
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