
今年は和モノばかり読んでいたが、久しぶりに塩野七生の「ローマ人の物語(32-34巻)」を買って読み出した。出だしに、「皇帝の平均在位期間が極端に短くなった」と、ローマ帝国衰退の表象を書いている。むっ。何処かの国の首相も最近は1年毎に代わっていなかったか?一方、どっかの国は、グローバル金融危機をばら撒いた結果、大きなダメージを負ったが、大統領選挙は見事に「変革」のダイナミズムを具現化した。やはり、アメリカのダイナミズムは普遍的な力を持つと、改めて確信した。景気はまだまだ、なんやかやと大変だろうが、「変わろうとする力」は脈々と底流にある。ローマを読むと、つくづく、アメリカと言う国は、ローマの仕組みから学んでいるのだと思う事が多い。「永遠に続いた国はない」と塩野は書くが、「変わる」というダイナミズムそのものを、「新しい国の姿」と見ればどうだろうか?伊勢の遷宮とのアナロジーだ。写真は次男のエルミタージュ?
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