2007年9月19日水曜日

吉原手引草 - 京都から

京都祇園に川上という割烹がある。川上監督がなじみで、その名をとったとご主人の松井さんから聞いた。70歳は越えていると思うが、矍鑠としていて、料理はもちろん美味しいのだが、書画もうまい。それが、マックペイントでの、日本画ときていて、先日は画集まで送ってくれた。そのご主人のお嬢さんが、直木賞を取った。それが、掲題の本で、先週末に読んだ。推理小説仕立てなので、筋はお楽しみにするが、吉原の様子をうまく表現・説明している、まさに「手引書」だ。祇園育ちで、祇園の内情に詳しく、それも役にたっているそうだ。京都にはここ数年よく行くようになったので、改めてDVDで新撰組を見たり、北方謙三の足利幕府誕生の頃の「武王の門」「破軍の星」などを読んでいる。こうしてみると、京都は大変守りにくい場所であったようで、占領しても、兵糧を断たれたりして逃げ出す。そういえば、「京都人は日本一薄情か」なんて本もちょっと前に読んだ。お盆に買い込んだ本が、そろそろ底をついてきた。確か「ローマ人」の単行本がそろそろ出ているはずだ。

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