2007年10月18日木曜日

メカニカルデザイン - マイアソン教授

ケロッグスクールからのメールで、経済学をならった、マイアソン教授のノーベル賞受賞を知った。しかし、教授は現在シカゴ大学にいるので、メールには「ケロッグ在籍中の研究成果によるもの」とのコメントがあった。テニュアーでない限り、教授もポジションを移るから、こういう事が起こる。それはどうでもよいが、受賞テーマは「メカニカルデザイン(構造設計)」というもので、「複数の利己的な入札者が集団として意思決定を行う場合」の理論という事だ。ネットオークションなどの普及で、注目されているらしい。簡単な例では、「ケーキを二人で分ける場合、『切る人』と『選ぶ人』に分かれれば、最も公平となる」、というのがある。シカゴ大学には、有名なMM理論のミラー教授と、モジリアニ教授がいたし、とにかく経済学では世界一だ。しかし、いつも思うのだが、ダイナマイトのような、「大量破壊兵器」の元になるような発明で財をなし、結局はヨーロッパから「世界の終わり」を導く事になった人々の一人のノーベルの財で、学問の世界権威を決めるというのは矛盾していないだろうか。もっとも、経済学賞は、「スエーデン銀行賞」と言って、純粋のノーベル賞ではないらしいが。とにかく、自分には関係ないから、どうでもいいか。

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