2007年12月11日火曜日

メディアの花嫁 - 次の地平

The Medium is the Massage というマーシャル・マクルーハンが1967年に書いた本が私の書庫にある。竹村健一の「マクルーハンの世界」は中学時代に読んだ。「服は肌の延長、車は足の延長、本は目の延長、、」。つまり、「人間拡張の理論」がここにある。最後に「中枢の延長は?」となるわけだが、ここでは「電気回路」となっている。初の汎用機である「IBMシステム360」が世に出たのが、1964年だが、彼もまだ情報通信技術がここまで進むとは想像できなかったかも知れない。しかし、明確に来るべき時代のIssueは捉えていた。マクルーハンはEdmonton というカナダの小都市で1911年に生まれ、私の生まれた1951年に「The Mechanical Bride(機械の花嫁)」を発表した。「産業社会のフォークロア」という副題が付いている。今週は大学で「デジタルメディア&コンテンツ」のシンポジウムに出席し、アメリカ、アジアをリアルタイムに結んでの議論を聞いている。今朝、スタンフォードのサフォー氏が話していたのは、今や「インフォメーション革命は終わり、メディア革命の時代に入った」、同じく「マスコミュニケーションの時代が終焉し、パーソナルコミュニケーションの時代に入った」とも言った。そこでは、マクルーハンの洞察は、そのまま新鮮だ。

0 件のコメント: