
世界観。NY居住をやめて1年以上がたち、ライフスタイルはかなり変わった。思考はというと、やはり「視界」は変わってきたといわざるを得ない。読む本もそうか。自然と「日本」もの手が動く。昨日も日本通史を買い、飛鳥から鎌倉あたりまでなぞった。こうしてみると、日本はかなりの事物が、連続して残っている。歴史は勝者のもので、他世界では、ジェノサイドとか、焚書とか、偽装も多そうだ。それはそうと、とにかく「歴史」は著者の耳目・思想・世界観をとおして記されている事が多い。新聞記者などは、ストレートに事実を書く事が要求されると思うが、それでも「現象」を了解するのは、記者の脳だ。だから、自分サイドに、知識と教養、そして世界観が必要なのだ。「世界」はどういう場か。1.自分で認識・了解できる場。2.伝聞で了解できる場。3.物語として存在している場。ま、ダイタイこの3種類だ。日本に戻り、一番変わって来たのは、この「世界観態度」かもしれない。常に「移動(Move)し」、常に「外(Benchmark)から」、日本人として、「世界」を考えていた態度が、日々薄れてゆくのが、実感としてわかる。いかん。「何か」を取り戻さねばならん。
0 件のコメント:
コメントを投稿