2008年1月9日水曜日

Mobility - 西洋思想の原点

子供時代。自転車を買ってもらって、行動範囲が飛躍的に拡大した事を覚えている。それまでの、学校、公園などの徒歩限界線を越えて、電車3-4駅まで拡大した。隣接学校区まで行けるようになり、他地区の人々の様子も見れた。「ああ、同じ子供だ」と思ったか、「ちょっと、違うな」と思ったかは記憶していない。しかし、人としての「ベンチマーク」はここらあたりから始まったと言える。さて、しばらくぶりに、長年かけて作成した、「世界思想史年表」を開いて見たのだが、「西欧哲学の始まり」は、正にこの「ベンチマーク」から起こった。つまり、都市国家間、諸国間の「往来増加」で多様な世界観が「認識」され、その原理、了解性の必要性がでてきてからだ。人の脳は開放系である限り、よりよく活動ができる。開放系とは、他者をペンチマークする事だ。だから、ベンチマークが人の思想原理であり、その基礎が移動性(Mobility)にあるのだと思う。しかし、他者に接触しても、その「他者性」を「了解」「共感」できなければ、ベンチマークにはならない。目と目だけでは、貴女と私は分かり合えないのだ。

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