
身体性はDNAで決定されるから、同一性についてはさして困らないが、心はそうはいかない。よく「組織のDNA」とかという言葉を使うが、これは間違えで、DNAは文化でも心でもない、ただの設計図だ。さて、林先生の最終講義を反芻しながら、あれこれと考えるのだが、つくづく生命体とは不思議なものだ。それはさておき、その日は同窓会でもあったので、約35年前へとフラッシュバックするのだが、何もなければ想起されない記憶まで突然として思い出す。これを「状況記憶」という。時として、記憶の外に追いやっていた、ドジな思い出などを、当時の友人に揶揄される。自分では変わっているつもりでも、こういう友人が居る限り、自己は同一であり続ける。どうでもいいか。
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