
第2回は「グローバル化の中で生き抜くための力とは」。日本はその長い島国の歴史の中で、内に優しい集団型・閉鎖型社会を営んできた。一方、ギリシャに始まる西欧社会は、陸続きの中、多くの都市国家間の戦いの中で生き残り、ベンチマーク型開放系社会を形成してきた。山岸は「安心社会は信頼を破壊する」と延べ、日本人の特性を明らかにする。グローバル社会では、赤の他人を信頼できるかどうかで、損得が分かれる。つまり、他人を信頼できるかを測れる力と知性、そして、他人から信頼にたる人間だと思われるだけの知性と力の両者を持つことが個人レベルで必要であり、そのような自律した個人と機会のベストマッチングが、効率がよい、よりよい社会を作る。人生に目的はなく、ただ「よりよく生きる」という力だけがある。
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