
ガソリンが安くなったせいもあり、最近はゴルフなども車で行く事が又増えた。という事で、電車を利用していた頃に取れた読書の時間も少なくなったのか、「ローマ」の3冊を読むのに1週間以上もかかった。ローマ帝国の衰退が加速する3世紀で、皇帝がコロコロかわり、最後はその後のキリスト教の帝国のっとりへの幕開けで終る。そこで、キリスト教の「絶対神」とローマの「守護神」の違いの紹介があるが、こうしてみると、神が人の脇にいて、人の自律を見守っていた社会と、天上に君臨し人を導く社会との差が歴然のように見える。日本は、「草葉の陰でおばあさんが見守る」というような、ケルト的アミニズムの余韻が残り、どちらかと言えば、ローマ的な宗教観を古層に持っているようだ。社会に不確実性が広まった時、何かにすがるか、人が人として立つかに分かれるのは歴史が教えている。日本人は、この世界をどう生きるか。
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