2009年1月20日火曜日

合理と情理 - Market is Efficient

25年前の話でも古くないと思うが、留学して初めて出合った多くの概念と言葉の中の一つに「efficient」がある。経済学、財務学だったかと思うが、市場の動き、株価形成の理論の前提として、「市場の透明性、効率性」を前提にしているという事だ。その事を基礎に、多くのノーべリストが複雑だが合理的な数式を編み出し、実用化されている。逆に言えば、efficeiencyの前提を持たなければ、それらの合理を使えないという事だ。「アメリカという国は、つくづく大胆な割り切りをするものだ」と思った。しかし、現実はヒトが動かしているのであり、インサイダー取引もある「情理」の世界だ。あの時、アメリカ社会、いや人間社会の2重構造を実感したのかも知れない。日本に帰国してみて、経済、組織、人間などを見るに着け、合理と情理の構造の混同を感じる。つまり、情理はヒトの基礎、合理は社会の基礎という2元論の整理ができていない。昨日から体調が良くない。

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